Middlesex Water Company(MSEX) ミドルセックスウォーターカンパニーから水道民営化を考える!

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水道は公共性が高いインフラのため、公共セクターが運営している場合が多いですが、民間企業が運営しているエリアもあります。
いわゆる「水道の民営化」です。
今回紹介するMiddlesex Water Company(以下、MWC)も、アメリカの民間の水道会社です。
48年連続増配を続けている優良企業でもあります。
具体的にどのような事業を行っているのか、以下に見ていきましょう。

アメリカの水道事情

MWCの事業を見る前に、アメリカの水道事情を確認しましょう。

2019年の厚生労働省の資料によると、2018年時点のアメリカの水道事業は約半数が民間で運営されています。
ただ、給水人口ベースでは公営が90%を占めています。
国土の大きいアメリカでは、給水人口500人以下の小規模水道が多く存在し、その規模故に公営ではカバーできないため、民間運営数が多くなっているのが実情のようです。
こうしてみると水道民営化自体は必ずしも悪いわけではなく、公営の手の届かないところを、民間がカバーしている側面もあるのです。
また、アメリカは水道に関する安全基準がとても高く、民間企業もそれを順守する義務があるので、安全面での心配も少ないです。

参考資料:厚生労働省_水道施設運営等事業の実施に関する検討会(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-iyaku_470779_00001.html)

MWCの事業内容

MWCは、ニュージャージー州・デラウェア州・ペンシルベニア州で水道事業と廃水システムを所有および運営しています。

家庭用、商業用、地方自治体用、工業用、防火用の水の収集​​、処理、販売を行っています。
また、インフラの老朽化などの課題に対処する技術および管理機能を提供しています。

MWCの収益構成は以下の通りで、半数以上が家庭用水道です。

最後に

MWCの株価パフォーマンスは以下の通りです。

これらの期間においてはS&P500よりも高いパフォーマンスを発揮していたことが分かります。
なお、PeerGroupは、American States Water Company、Artesian Resources Corp.、California Water Service Group、SJW Corp.、York Water CompanyにMWCを含んだ水道企業群です。

こうしたグラフ情報に加えて、増配実績もあるので、優良株式を言えるかもしれません。
ただ、パフォーマンスが高い故に、現在は割高と言えるかもしれません。
堅調なインフラ銘柄のため、大幅な増収増益は期待できず、
また配当利回りは1%程度のため、資金に余力がない方は中々手が出にくいかもしれません。

ちなみに、「水道の民営化」については、日本でも2019年10月より改正水道法が施行されており、民間の参入が認められうようになっています。
宮城県が国内で初めて上下水道の民営化に踏み切り、2022年4月から民間による運営が開始される見込みです。
浜松市では、下水道事業の運営業者としてフランスの「ヴェオリア社」が決まっていましたが、住民・国民の理解が進んでいない状況であるとして、2021年4月現在でも「延期」となっている状況です。

財政面での問題はあると思いますが、公営では手の回らないエリアのみ民間に管理を委託するという形での民営化は、日本でも議論の余地があるのではないかと思います。

※記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスをするものではありません。

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